AI VPS Guide

AIエージェントを24時間動かすVPSの選び方

更新日  情報の最終確認日

目次
  1. 先に結論:動かすツールで「下限」が決まる
  2. VPS選びで見る五つの点
  3. ConoHa VPSのプラン一覧(時間課金の月額上限)
  4. ツールを選んだあと、次に読むもの
  5. 迷ったときの考え方

AIエージェントや自動化ツールは、動いていない時間には何もしてくれません。自分のパソコンで動かしていると、スリープや電源オフのたびに止まります。24時間動かしたいなら、動かし続ける専用の場所が必要です。その場所として現実的なのがVPSです。

この記事は、VPSを選ぶときに何を見ればよいかを、ツールの公式ドキュメントとVPS事業者の公式情報から確認できた範囲でまとめたものです。特定のサービスを一番だと決めつけるものではありません。

先に結論:動かすツールで「下限」が決まる

VPSのメモリは、動かすツールによって必要量がまったく違います。ConoHa VPSの公式ドキュメントが、ツールごとのスタートアップスクリプトについて示している最小システム要件を並べると、次のとおりです。

ツールConoHa公式ドキュメントの最小システム要件
OpenClawCPU 1〜2 vCPU・メモリ 最小2GB/推奨4GB以上・ディスク 20GB以上
n8nCPU 2コア以上・メモリ 最小2GB/推奨4GB以上・ディスク 20GB以上
DifyCPU 2コア以上・メモリ 最小4GB/推奨8GB以上・ディスク 20GB以上
Hermes AgentCPU 1コア以上・メモリ 最小1GB/推奨2GB以上・ディスク 5GB以上の空き(推奨10GB以上)

これは各ツールの提供元ではなく、VPS事業者(ConoHa)が自社のテンプレートについて示している要件です。ツールの提供元が保証する数値ではない点に注意してください。実際、ツール提供元の側には、次のような状況があります。

  • 取得したOpenClaw公式のVPSガイドの本文には、Gatewayを動かすための推奨メモリ量の記載は見当たらない(公式のどこにも存在しない、という意味ではない)。
  • 取得したn8n公式のメモリ不足の解説ページの本文には、必要なメモリ容量の数値は見当たらない(公式のどこにも存在しない、という意味ではない)。
  • 取得したHermes Agent公式のインストールガイドの本文には、必要なメモリ容量の数値は見当たらない(公式のどこにも存在しない、という意味ではない)。
  • Dify公式の最小システム要件は、CPU 2コア以上・RAM 4GiB以上。

VPS選びで見る五つの点

一つ目:メモリ(とCPU)

最初に決めるのはメモリです。表のとおり、軽いエージェントなら少なめでも動きますが、Difyのように多数のコンテナを同時に動かすツールは、大きなメモリを前提にしています。

二つ目:料金の仕組み

料金の仕組みは、事業者ごとに違います。ConoHa VPSの場合は次のとおりです。

  • ConoHa公式によれば、ConoHa VPSの料金タイプは「まとめトク」(長期契約割引)と「時間課金」の二つで、すべてのプランで初期費用は無料。
  • ConoHa VPSの時間課金は1時間単位の課金で、1ヶ月使っても月額料金を超える請求は発生しない。
  • ConoHa VPSのまとめトクは、利用期間分を一括前払いで支払い、期間中は途中解約できない。

【編集部の見解】まず試すなら時間課金、続けると決まってから長期契約を検討するのが、失敗しにくい順序です。

三つ目:あとからプランを変えられるか

  • ConoHa VPSのプラン変更(スケールアップ・ダウン)はコントロールパネルから即時にできる(512MBプランを除く)。
  • ConoHa VPSの512MBプランは他のプランへスケール変更できないため、変更が必要なら1GB以上のプランを選ぶ。

最も小さいプランから始めると、足りなくなったときに同じサーバーのまま大きくできない場合があります。事業者ごとの条件を、申し込む前に確認してください。

四つ目:入口を絞れるか

AIエージェントは、シェルコマンドの実行やファイルの読み書きができるものが多く、入口が緩いと被害が大きくなります。ConoHa VPSでは次の機能が使えます。

  • ConoHa VPS(Ver.3.0)のセキュリティグループは、IPアドレス・ポート単位でトラフィックを制御できる仮想ファイアウォール。
  • ConoHa VPSはSSH鍵認証(新規生成またはインポート)に対応し、rootパスワードはメールで送られず自己管理する。

詳しい対策は、常時稼働のセキュリティにまとめています。

五つ目:バックアップ

常時稼働させると、設定や会話の履歴といった「状態」がサーバーに溜まります。ConoHa VPSの自動バックアップは、毎日自動保存され、最大30世代まで残る。

ConoHa VPSのプラン一覧(時間課金の月額上限)

メモリCPUSSD時間単価月額上限(税込)
512MB1コア30GB1.3円751円
1GB2コア100GB1.9円1,065円
2GB3コア100GB3.7円2,033円
4GB4コア100GB6.6円3,608円
12GB6コア100GB13.2円7,348円

ConoHa VPSの料金ページの表示価格は、すべて税込み。上の表は時間課金の月額上限です。まとめトク(長期契約割引)の料金は契約期間ごとに違うため、公式の料金ページで確認してください。プランごとの詳しい考え方は、ConoHa VPSの料金・プラン比較で扱っています。

ツールを選んだあと、次に読むもの

迷ったときの考え方

【編集部の見解】迷ったときは、動かしたいツールの「推奨」以上を選び、最小要件ぎりぎりは避けるのが安全です。足りないときの不具合の切り分けに時間を取られるほうが、月額の差より高くつきがちだからです。

確認した公式情報

この記事の数値・要件・コマンドは、次の公式ページの記載を確認してまとめています(取得日は、当サイトがそのページを取得した日です)。

この記事は、上記の公式情報を確認してまとめたものです。筆者が実際にサーバーを構築して動作を検証した内容ではありません。公式ドキュメントは更新されるため、作業の前に最新の記載をご確認ください。