OpenClawをVPSで常時稼働させる方法
OpenClawは、チャットアプリ(Discord・Slack・Telegram・WhatsApp など)とAIコーディングエージェントをつなぐ、セルフホスト型のゲートウェイです。パソコンを閉じると止まってしまうので、常時稼働させたいならVPSに置くのが定番の使い方です。この記事は、OpenClaw公式ドキュメントの記載を確認して、VPSで動かし続けるための流れをまとめたものです。
まず前提:VPSで動かすとは
- OpenClaw公式のVPSガイドによると、Gatewayは任意のLinuxサーバーやクラウドVPSで動かせる。
- GatewayはVPS上で動き、状態(state)とワークスペースを持つ。
- OpenClaw公式は、VPSを正とみなし、状態とワークスペースを定期的にバックアップするよう求めている。
つまり、状態を持つのはVPS側です。バックアップの取り方は、最初から決めておく必要があります。
方法は大きく三つある
一つ目は、公式インストーラーで直接入れる方法です。二つ目は、Dockerで動かす方法です。OpenClaw公式によれば、Dockerは任意で、使い捨ての隔離環境や、ローカルにインストールしたくないホスト向け。三つ目は、VPS事業者が用意したテンプレートを使う方法です。ConoHa VPSの場合は、ConoHa VPSでOpenClawを動かす方法を参照してください。この記事では、一つ目を中心に説明します。
手順
一:サーバー自体の入口を固める
OpenClawを入れる前に、まずサーバーの管理アクセスを固めます。
- OpenClaw公式は、公開VPSにインストールする前に、サーバー自体をどう管理するかを決めておくよう案内している。
- OpenClaw公式のTailscaleでの管理手順は、先にTailscaleを入れてVPSを参加させ、別のSSHセッションで接続を確認してから、公開SSHを制限する、というもの。
二:インストールする
公式のREADMEに、インストーラーが載っています。インストーラーは macOS・Linux・Windows に対応し、必要なら対応するNode.jsも用意する。
curl -fsSL https://openclaw.ai/install.sh | bash公式が案内しているインストール方法です。インターネット上のスクリプトを取得してそのまま実行する方式なので、実行前に公式ページで提供元と内容を確認してください。
Node.jsを自分で管理している場合は、次の要件を満たす必要があります。OpenClaw公式のREADMEによれば、必要なNode.jsは 24.16以上、または26.1以上(26が推奨)。
三:オンボーディングとデーモン登録
openclaw onboard --install-daemon
このコマンドで、常時稼働の仕組みが入ります。
- OpenClaw公式によれば、標準の onboard --install-daemon は systemd のユーザーユニットを入れる。
- OpenClaw公式によれば、管理ユニットの再起動ポリシーは Restart=always・RestartSec=5。
サーバーを再起動しても、プロセスが落ちても、自動で立ち上がる設計です。
四:動いているか確認する
openclaw gateway status
五:ダッシュボードは公開せずに接続する
ダッシュボードを開くコマンドは次のとおりです。
openclaw dashboard
ただし、VPSに置いた場合は、外から誰でも開ける状態にしてはいけません。
- OpenClaw公式によれば、安全な既定は、Gatewayをloopbackに置き、SSHトンネルまたはTailscale Serve経由で使うこと。
- OpenClaw公式によれば、lanやtailnetにbindする場合は、共有シークレット(gateway.auth.token または gateway.auth.password)が必要。
落とし穴
- メモリ量:取得したOpenClaw公式のVPSガイドの本文には、Gatewayを動かすための推奨メモリ量の記載は見当たらない(公式のどこにも存在しない、という意味ではない)。判断の材料は、メモリの考え方にまとめています。
- 個人のアカウントを入れない:OpenClaw公式は、そのランタイムを、個人のApple/Googleアカウントやブラウザ・パスワードマネージャーのプロファイルにログインさせないよう求めている。
- 入力を信用しない:OpenClaw公式は、受信メッセージは信頼できない入力として扱い、DM対応のチャンネルでは知らない送信者にペアリングを求める、としている。さらに、OpenClaw公式によれば、メインセッションのツールは、サンドボックスを設定しない限りホスト上で実行される。
- ディスク:OpenClaw公式は、状態やキャッシュのパスをSSDのディスクに置くと、ランダムI/Oによる起動の遅さを避けられるとしている。
設定のずれを点検する
公式は、次のコマンドで設定を点検できるとしています。
openclaw security audit
セキュリティ全般の考え方は、常時稼働のセキュリティにまとめています。
どのVPSで動かすか
OpenClaw公式のクラウド別ガイドは Azure・DigitalOcean・GCP・Hetzner・Hostinger・Oracle Cloud など。取得した公式ドキュメントの範囲では、ConoHa専用の手順は見当たらない。ConoHa VPSの手順は、OpenClaw公式ではなく、事業者側のドキュメントとして別に公開されています。
確認した公式情報
この記事の数値・要件・コマンドは、次の公式ページの記載を確認してまとめています(取得日は、当サイトがそのページを取得した日です)。
- OpenClaw公式ドキュメント(トップ)(2026年10月01日 取得)
- OpenClaw公式ドキュメント:セキュリティ(2026年10月01日 取得)
- OpenClaw公式ドキュメント:Docker(2026年10月01日 取得)
- OpenClaw公式ドキュメント:Linuxサーバー/VPSで動かす(2026年10月01日 取得)
- OpenClaw公式 GitHub README(2026年10月01日 取得)
この記事は、上記の公式情報を確認してまとめたものです。筆者が実際にサーバーを構築して動作を検証した内容ではありません。公式ドキュメントは更新されるため、作業の前に最新の記載をご確認ください。